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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■切れぬ想いは想いでしょうか
金輪際。
もう逢う事は無いと、
そう、
想い極めた故に。
言の葉を、
返す力も無い。
或いは、
言の葉を想う事すら出来ぬ、
身体で在ると。
違うか。
身体すら無いかも知れぬと、
想ったが故に。
幾年も前の、
其の紙切れを引き出して。
足跡に触れた。
けれども。
其れは、
半ば執着して付きまとう雄と、
変わらぬ行為で。
今に至れば。
其れは、
執着して付きまとう行為、
其の物だ。
当時交わした宅配便の伝票を、
あの子に見せながら。
ふと、
問い掛ける。
「検索で出て来るの。」
「お母さんの名前?」
「お姉さんの名前?」
「此処にね。」
「住んでたアパートがあったと。」
「そっか。」
「流石に引いたよ。」
「やっぱり?」
もう逢えないと想ったから。
良い意味で裏切られた、
其の想いは。
きっと、
届くとは想うけれど。
もう逢えないと想ったから。
其れは、
あの子への想いでは無くて。
飽く迄、
自身の為の想いに過ぎないのも、
事実だよね。
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References
Nov.03 2017, 「知れぬ街では他人でしょうか」
Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
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04月05日(木)
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