ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■護って貰えますか
其の記憶が、
欠落するとしても。
其の感覚は、
保たれるのだろうか。
其の機能を、
忘れて居たとしても。
其の刺激が、
想い出させるのだろうか。
想像する事すらも。
持たぬ者には、
難しいのだけれど。
少なくとも。
持つ者に、
真摯に向き逢い続けた、
其の想いを。
一つ、
一つ。
言の葉を選ぶ、
縁に据える。
あの子は。
「私の消えた五年の記憶の中に。」
「子供が絡む事があった?」
「何か大事な事を忘れているのかも。」
俺には見えぬ、
幼児の姿に気づき。
「女の子でしょ?俺との子。」
「残念だけれど産まれて来られなかった。」
「八月十四日が誕生日で。」
「命日で。」
「そして病気が分かった日だよ。」
選んだ言の葉を、
文にして。
孵した。
月が、
満ちて居るから。
きっと。
其の力が、
強まって居るんだね。
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References
Feb.28 2015, 「現世への寄す処でしょうか」
Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」
Sep.18 2012, 「見て居なかったのだと斬り付けるのですか」
Sep.14 2012, 「選択では無く廃棄でしょうか」
Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
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02月13日(月)
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