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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■過去は無意味と言い切れますか
其の流れは、
飽く迄、
一途に在り続ける物で。
変える事も、
逆らう事も、
遡る事も。
決して、
無いのだけれど。
なぞり、
振り返り、
想い起こし、
反芻し。
眼前に呼ぶ事だけは。
僅かに、
許されて居るのかも知れない。
其れ故に。
益には為らぬ様な、
其の想いが。
時折、
顔を出すのだろうか。
珍しく。
「旅行に行った。」
「夢で。」
「温泉行きたいな。」
あの子は、
想いを幻に投影し。
初めて。
「昔の住まいで。」
「一緒に暮らして居る夢を見たよ。」
「其の頃知り合ったからね。」
「小坊主ちゃんの家なんて。」
「場所すら知らないけれど。」
自身の脳裏に。
過去と、
今と、
混雑した想いが、
浮かぶ。
流れは、
戻る事など無いのだから。
「あの時からずっと大好きだよ。」
「ありがとう。」
今更、
想いを伝えた処で。
何の益も無いのだろうか。
あの子は。
「ずっと言えなくてごめんね。」
「愛してるよ。」
「今日は穏やかな日が過ごせました。」
其の過去が繋ぐ、
今日を。
そっと、
伝えてくれた。
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References
Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」
Jun.02 2011, 「過去の真が垣間見えますか」
Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」
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11月30日(水)
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