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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■此方への重みは残って居ますか
繁る其の息吹と、
溢れる其の生気は。
魅惑的な響きを、
奏でるけれど。
本来は。
決して、
視えては為らぬ景色で。
其の恩恵を、
甘受出来る距離は。
即ち。
其の恩恵を得る事は出来ぬ姿を、
意味するのだ。
娑羅双樹。
命の象徴は。
同時に、
死の象徴だ。
あの子は。
「出掛けてくるって言った理由が。」
「夢の内容だったんだ。」
「そっか。」
「どこかの木の下で綺麗な緑色した葉っぱを付けた木の下で。」
「場所が分からないから探してでも今行かなきゃって。」
「出来なかったけれど。」
召された娘や、
嘗ての彼が、
其処で待って居たのだと。
そう、
口にする。
其処が何処なのか。
あの子が、
気付かぬ筈は無いのに。
俺には、
要らぬ惑いを抱かせぬ様にと。
頑なに、
想って居るんだろうね。
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References
Apr.10 2016, 「扉の先は黄泉でしょうか」
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04月11日(月)
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