ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想いの強さで負けたのでしょうか
如何に、
同じ想いを共有して居ようとも。

其の解は、
一意的には定まらない。


其れ故に。


何方に重きを置くのか、
其の相違に。

時に、
意地を張り合って終うけれど。






本来は、
同一の想い故に。

其処に、
自身を突き通せぬ甘さが、
宿るのだろうか。









其れとも。



意固地の張り合いに負けた、
想いの弱さだろうか。

















俺と。

子と。

別の存在と。


失う命への想いは、
数で、
勝って居る筈なのに。




遺す命への、
想いの目方が上回る。

















 「もう一人が。」
 「私から消えた強さを私に返そうとしてるのも知ってる。」

 「うん。」

 「でも断ったよ。」
 「あたしの方が強いんだから。」


あの子は。

自身が上位で在る事の自尊心を、
決して失わず。





 「小坊主との時間が少しでも長くあるようにって。」
 「子供呼んで来てくれたのも知ってる。」

 「うん。」

 「でも子供に親の命を背負わせちゃ駄目。」
 「心に一生残ったら悲惨だよ。」

 「そうだね。」


あの子は。

自身が母で在る気概も、
決して捨てない。














未だに、
俺には感知出来ぬ存在を。


 「帰ってきた。」
 「もう一人が呼んだみたいね。」

 「そっか。」
 「其れで少し胸の辺りが肌寒いのかな。」

 「ふふ。」
 「久しぶりだぁ。」


満喫しながら。





其れでも。





遺される側の事ばかりを。

あの子に、
想い続けさせて終うね。





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References
 Feb.28 2015, 「現世への寄す処でしょうか」
 Aug.14 2013, 「足並みを揃えて祝いませんか」
 Dec.04 2012, 「好きな場所は同じでしょうか」
 Dec.01 2012, 「触れられぬ温もりでしょうか」






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06月29日(月)
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