ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■知らない振りが要るのでしょうか
陰陽の存在は理だから。
其処に、
矛盾が浮いたとしても。
大して、
奇異では無いのだけれど。
表と。
裏と。
其の何れもに、
偽が伏されて了う時。
其の根の在処は。
果たして、
見付かるのだろうか。
真上のあの子は。
「結婚するんだ。」
「もう一人が進めてたみたいなんだけれど。」
身体を揺らしながら、
途絶え途絶えに口を開き。
もう一人の存在は。
「其れはあの子の嘘だからね。」
電信で、
其れを伝えて来る。
其の投薬が。
不治の腫れに刃向かう試行だと、
暗喩しながら。
「治験に協力するの。」
あの子は、
腕の中から言の葉を零し。
もう一人の存在は。
「何で止めないの?」
「何度も意識無くしてるでしょ?」
其れが。
幾度か、
其の身を重篤な状態に陥らせて来た、
心の薬だと書き寄越す。
倫に背けば。
其れは、
糧処か害にしか為らぬ事など、
知った相手に。
「実験台にして良いって言ったの。」
「医者と籍入れれば生活は安泰でしょう?」
「子供騙しの心算?」
「其れとも騙されて居るんじゃ無い?」
何故に。
あの子は、
在り得ぬ事の刃を、
選んだのかな。
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References
Jul.04 2014, 「命を賭した挑発なのでしょうか」
Jul.11 2014, 「想い入れの深いお帰りでしょうか」
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06月19日(金)
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