ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■詣でた記憶に為るでしょうか
幾度も、
幾度も、
反芻されて初めて。

想いは、
固化されるのだろうか。


其れとも。


反芻される度に。

新たな姿で、
想いは刻まれるのだろうか。






自身の位置を、
刻々と進む針で計りながら。

鉄ノ井の脇を、
人混みを縫う様に急ぐ。




















言の葉に想いを奪われ、
歩を緩めては。

慌てて歩みを早め、
其の距離を保ち続ける。


腫れ物に触る様に、
遠慮勝ちに、
数歩前に位置しながら。

一直線に、
もう青々として了った躑躅の中を、
歩む路。





最近、
鮮明に想い出す画には。


幾度想い返しても。

其の先の記憶が、
見当たらないのだけれど。


















其の、
刹那の記憶をなぞれずとも。

少しは、
薄れた時が蘇るだろうか。
























 「御詣りして来たよ。」
 「段葛工事中だった。」

 「通れないんだね。」

 「其のせいも在るんだろうね。」
 「殆ど裏道使ったよ。」

 「あの時とは全然違う道なの?」

 「平日なのにね。」
 「人が多過ぎて動けなかった。」










其の路は塞がれ。

其の画は、
雑踏に押し出されて。



二人で歩いた、
僅かな散策の記憶は。

今日も、
辿らせてくれないね。





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References
 Aug.15 2002, 「安堵しても良いのですか」
 Apr.20 2013, 「初めて繋がった日に為るのでしょうか」
 Jan.04 2015, 「強く想える刻ですか」






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01月05日(月)
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