ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■何を見て居たのでしょうか
雑多に保管された、
其の、
幾多の欠片が。
一定の要素で、
結び付けられる事で。
益の在る情報へと、
姿を、
変えるから。
自身には、
無価値で在った記憶が。
時に、
其の重みを増す事が、
在っても。
何ら。
不思議な事では無いのだけれど。
殆ど意識せずに、
埋もれて了った破片は。
大抵。
必要な時期には、
此の手に、
戻って来ないのだ。
今頃。
今更。
欠片が、
結び付けられた事の、
意味を。
自身に問い掛ける。
今は見慣れた、
其の文字に。
もう何度も呼んだ、
其の名前。
「凄いの出て来ちゃった。」
「小坊主に焼酎贈った時の?」
「此れって実家の住所だよね。」
「離婚寸前の頃だよ。」
「今は交流も感傷も無い実家だけれどさ。」
十数年以上も前の、
控え伝票が。
開かずの箱の奥底から。
記憶と供に、
引き摺り出された。
其の頃から。
幾つものあの子を。
俺は、
知って居た筈なのにね。
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References
Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
Jul.04 2011, 「どの辺りがらしい形でしょうか」
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06月08日(日)
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