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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想い入れの多い長靴でしょうか
積み重ねた刻の、
其の深さや。

進み歩んだ路の、
其の色彩に。


一つとして、
同じ物は無いのだから。




其処に在る価値も。

其処に在る想いも。


千差万別に、
他ならないのだけれど。







其れでも。







其の価値や、
其の想いは。


飽く迄。

過去と比較される事で、
其の嵩を、
量られ勝ちだから。





高が、
詰め合わせに。

其処迄の想いが、
宿るのか。


僅かとは言えぬ疑念を抱く。






















 「長靴が良いの。」
 「御菓子の詰め合わせの。」

 「山盛りに積んで在ったりする?」

 「そうそう。」
 「雑貨屋さんとか玩具売り場に在るでしょ?」



真剣に、
硬貨一枚程度の靴を欲した、
あの子の。

其の顔を想い浮かべ。














請われる儘。

半信半疑の儘。



小さな板紙の箱に、
菓子の詰まった長靴を入れた。

聖夜の、
文を添えて。






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12月23日(月)
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