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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■避けられぬ遭遇なのでしょうか
真っ新な帆布に、
一筆、
一筆、
意思を加える事で。
一つの画が、
描かれるのだと。
そう、
勘違いして居るだけで。
其の実。
埋め込まれて在る、
定められた糸を。
唯、
可視化して居るに過ぎないのだろうか。
其れ故に。
一つ、
一つ、
其の縁が。
固く絡み、
解れては行かぬのかも知れない。
初めから。
存在したのだから。
駅の、
喧噪の中で。
「あのね。」
「一緒に住んでいた人とすれ違ったんだ。」
あの子が、
唐突に口火を切った。
「何時?」
「今?」
「私は素通りしたけれど。」
「向こうは気付いて振り向いたかな。」
「全然分からなかった・・・。」
嘗て、
あの子が杜に居た頃の。
もう、
十数年を経た後の、
腐れた紐に。
何故に。
いとも簡単に、
触れて了うんだろうね。
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References
Dec.20 2001, 「気になり始めているのですか」
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02月22日(水)
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