ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■噛み逢わぬ故の想いでしょうか
噛み逢わず、
擦れ違う刻は。
時に、
想いとは裏腹の動力源と為り。
相反する方向へと、
互いを、
導いて終い勝ちだけれど。
噛み逢わず、
擦れ違い続ける機を。
幾重にも、
幾重にも、
重ね行く事は。
或いは。
互いの視野や、
其の焦点を、
保ち続ける術なのだろうか。
背景も、
伏線も与えずに。
核心の、
其の鍵で在ろう単語だけ、
無造作に放つ。
此れ迄と、
何ら変わらぬ素振りの、
文の内に。
ふと、
応じられたのは。
きっと。
噛み逢わぬ機が、
築かれ続けた故だろう。
「今度横浜!」
唐突な、
あの子の文に。
「もしかして。」
「電話で話したい?」
「うん。」
ふと。
媒体を替えようとする想いが、
頭を擡げた。
「良く分かったね。」
「電話が良いって。」
「腐れ縁?」
「腐れ縁の儘は嫌だよ。」
「んで?」
「別れてちょうど一週間かな。」
「結婚するんじゃ無かったのかよ。」
「俺は別れて無いぞ。」
「そっか。」
「四十歳になる前に別れてね。」
「はいはい。」
何時もの様に。
相も変わらず、
機は、
噛み逢わず。
最後も、
軽口に為るのだけれど。
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References
Jun.21 2007, 「縒り逢う様に在るのでしょうか」
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01月30日(日)
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