ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■多くに紛れれば平気でしょうか
軽重の差は在れど。

其の数は、
物差しに他ならないから。


多くの言葉が、
届く事を。

望むのだけれど。





深層は。


良質の言葉以外に、
然したる意味など無い事を。

良く、
自覚して居るのかも知れない。












其の寂寥感は。

唯一と言う、
数の少なさに由来する感覚では、
無くて。




飽く迄。


唯一故に、
結果的に極めて際立って了った、
其の想いが。


余計に。

傍には無い温感を、
際立たせたに過ぎないのだ。

















 「小坊主。」
 「誕生日おめでとう。」

 「ありがとう。」
 「でも少し寂しい。」

 「じゃぁ。」
 「私から何通も贈る?」









日付の進んだ其の直後に、
届いた文は。


唯一。

坂の街の人からの、
一通だった。






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05月30日(水)
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