ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■川面の底なら番鳥でしょうか
自由自在に泳ぎ、
巧みに、
獲物を捕らえながらも。

自身に連なる糸を、
巧みに、
手繰り寄せられる。




其の糸に、
宿り在るのは。

一蓮托生の、
深い信頼だろうか。


其れとも。

所詮、
使役関係に過ぎないのだろうか。








篝火に応じて煌めく、
川面の波紋へ。

視線を落としながら。



定まらぬ焦点に。

想いが、
揺らめく。













対の鵜は。


恰も、
仲睦まじく船縁に並ぶ様に、
映るだけで。

決して、
対の立場に在る訳では、
無いのだ。




飽く迄。

糸の先に繋がる存在とのみ、
対を為すのだ。

















其の身は。

自身に結わえられた、
其の糸を、
如何に想うのだろう。












応えを、
問う間も無く。





糸の先の存在に、
片方のみを片付けられ。

対の鵜は、
一羽、
残される。






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05月27日(土)
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