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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■惚けて嘘吐くべきでしたか
贈り主と、
贈られた相手と。
其の間に生じる、
様々な、
想いの格差は。
必ず、
存在する物だから。
其の格差を、
小手先の蓋で封じても。
唯、
格差から目を背けただけに、
過ぎない。
其れ故に。
両者の間に、
一枚の緩衝材を、
添える事が。
例え、
お互いの格差の減少に、
寄与するとしても。
飽く迄。
緩衝材は、
緩衝材に位置すべきで。
其の範囲を、
逸脱しては為らないのだ。
「小坊主からって事にした方が。」
「お義母さん喜ぶじゃない!」
「私からじゃ気を遣うでしょ?」
「だいたい何でアドレス教えたのよ!」
俺の母から、
姫に、
直接届いた御礼状は。
姫の、
隠れた心遣いを、
無にして終うのだろうか。
其れとも。
想いの伴わぬ、
取り入る為の算段に、
映る事を。
姫は、
殊更畏れて居るのだろうか。
「母の日の贈り物ありがとう。」
「さっそく飾りました。」
「俺の贈り物?」
「贈った覚えが無いんだけれど・・・」
母親から届いた、
其の電信に。
此の俺が、
惚けられると。
姫は、
想って居るのだろうか。
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05月14日(日)
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