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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■取るに足らぬ存在でしょうか
其の一文字は。
個として、
独立し得ぬ意や。
単独では、
取るに足らぬ意を。
多分に含んで居るから。
雑紙、
雑食、
雑多、
雑草、
雑費、
雑魚、
雑兵。
数々の言葉に。
然程、
格調高き雰囲気は、
見当たらないのだけれど。
其処には。
逞しき能力の高さが、
潜んで居るから。
決して、
其の力を低く見積もっては、
成らぬのだ。
原因は、
きっと俺に在る。
俺に居た、
其の存在が。
想いの交わりの際に、
移り棲んだのだ。
其れ故に。
「小坊主の。」
「雑収入と同じだよ♪」
「どうせ雑種だよ。」
「雑種は入って来るなって言いたいんでしょ!」
姫は、
其の一文字を使って。
俺を弄ぶけれど。
「雑菌がいるんだって。」
「お薬もらったよ。」
姫の、
痒みの震源が。
早く、
消滅して欲しいと想う。
姫の内に在る、
生命は。
其の一文字ほど、
逞しくは無いのだから。
11月03日(木)
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