ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165281hit]

■本音の代弁者でしょうか
唇と、
唇が、
触れ逢う其の寸前に。


自身に、
走る電気の様に。

痛みが、
走るのだろうか。







歓喜の、
踊りでは無くて。

物理的な、
感電でも無いと。


そう、
主張するならば。




其の痛みは。

確かに、
拒絶の意思かも知れないけれど。









自身の、
嫉妬の想いよりも。

自身の宿る、
宿り木の想いを。



飽く迄、
優先する筈なのに。












 「止めてって言ってるよ!」


 「違う。」
 「嬉しい嬉しいって言ってるんだ。」


 「違うよ。」
 「だって『ぼんっ!』って、一回だけ蹴るんだよ?」


 「・・・。」








口付けの寸前に、
姫は、
顔を歪めて。

蹴られた苦痛に、
悶絶する。











姫の内の子は、
妬いて居るのだろうか。


其れとも。

姫自身の拒絶の意思を、
代わりに、
表現して居るのかな。





----------
References
 Oct.03 2005, 「初めまして故に一瞬なのですか」
 Sep.28 2005, 「印象が変化しては居ないでしょうか」
 Aug.12 2005, 「胎児が言わせる言葉でしょうか」
10月23日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る