ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165286hit]
■痛まぬ選択が在るのでしょうか
自身が好む事柄の、
僅か一部分に。
或いは、
自身が欲する行動の、
僅か一部分に。
自身が望まぬ、
寧ろ、
忌み嫌う領域が、
含まれて居るとしたら。
其の、
事柄や行為は。
白と、
黒と、
何方に塗り分けられるのだろうか。
大部分を希い。
代償として、
一部を受け容れ、
我慢を、
重ねるのか。
其れとも、
一部を拒絶して。
大部分の望みを、
捨て去り、
失う事を是とするのか。
全てが、
同色で染められる事など、
稀有で在る故に。
選択には、
痛みが伴うのだ。
何れを、
選んだにしろ。
心地好い大部分に、
飛び付いておきながら。
何時も、
姫は後悔をする。
「う〜。」
「嫌だ、離れてよ!」
「あのなぁ。」
「抱き付いたの、姫の方でしょ?」
「う〜。」
「気持ち悪いぃ・・・」
「人に抱き付いておいて気持ち悪いって。」
「それって相当失礼じゃん・・・」
姫の想いに応えて。
大急ぎで、
俺は、
帰って来たのだから。
少し位、
汗まみれでも。
我慢しようとか、
想わないの?
09月14日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る