ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■相手は何者なのでしょうか
相手の振る舞いは、
飽く迄、
業務の一環で。

何の落ち度も、
無いのだけれど。



何故か。

想いを抉られた様に、
感じられる。





きっと其れは。




自身が、
為すべき事を果たして居ない、
其の証拠を。

他人の手を介して、
喉元に、
突き付けられたからに違いない。









何も、
知らないのだと。

そして、
何も教えて居ないのだと。














母の手帳を。

子を、
自身に宿して居る、
其の徴を。


姫は、
手に入れた。



 「お願いします。」
 「お父さんは何をされているのですか?」

 「良くわからないんですよー。」
 「どちらにおつとめで?」

 「何かあの辺にいるって聞いてるんですが。」
 「するとあそこにお勤めなんですね。」

 「たぶんいると思います・・・。」
 「・・・。」


役所の人間の、
失笑と共に。












そう。

姫は、
俺を知らないのだ。




姫の事を、
俺が、
何も知らない様に。
08月03日(水)
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