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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■捨てる覚悟を試されたでしょうか
恐らくは、
全てを見越した上で。
其の言葉を、
口にしたのだ。
良いか、
悪いか、
善悪の面から下した、
判断より。
好きか、
嫌いか、
感情の面から下す、
判断の方が。
上位に据えられ、
結局は、
優先されるであろう事を。
先達は、
育ての親は、
きっと、
瞬時に悟ったのだ。
俺の知らぬ、
過去と。
姫の因は、
想いでは無い部分に連なるのだと、
言う事と。
照らし合わせて。
妊娠の報告に応じた、
姫の、
母親の言葉は。
「籍は入れた方が良いわよ。」
「けれど、無理かもねぇ。」
「向こうの家と上手く行かなかったあなたには。」
其処迄、
先に及んで居た事を。
姫は、
初めて口にした。
他人には、
何故に離婚に至ったか、
理解出来ぬだろうと。
元旦那の、
然程問題は無い人柄を、
評しながら。
「私の母親が言うくらいなんだから。」
「籍入れる方が良いと思うけれど。」
「やっぱり嫌。」
「そっか。」
姫は、
固い決意を瞳に乗せる。
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References
Jul.07 2005, 「未だ周囲は不安要素でしょうか」
07月25日(月)
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