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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■手玉に取られて居るだけでしょうか
想いを贈り、
紡ぎ続ける事で。
互いの理解を深め、
其の距離を、
徐々に狭めて行くけれど。
互いが近付けば。
より一層、
其の想いの質が、
問われるのだろうか。
時に生じる、
想いの緩みが。
相手の奥底に、
刺さって終えば。
何れだけ、
想いを贈り続けたとしても。
其の歪みは残り。
何時か、
大きな揺れを産むのだろう。
表層に隠れた、
奥底の、
活断層の様に。
本来なら、
徐々に、
信用を獲得して行く筈なのに。
「小坊主って。」
「3年かかって信用をなくしたよね。」
姫は、
其の逆の路を歩んで来たと、
俺に言う。
嫌なら、
離れると宣言すれば良いのに。
信用出来ぬなら、
捨てれば良いのに。
「ここは好きなのになぁ。」
俺の首に腕を巻き付け、
零す姫の言葉に。
俺は、
信を置き、
縋るしか無いのかな。
07月03日(日)
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