ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■住めぬ土地が在るのでしょうか
自身が移り住む、
其の先々では。



気温も、
湿度も、
風も。

森も、
建物も、
田も、
道路も。

雰囲気や、
土地柄も。


確実に、
異なるから。




水の合う地域と、
合わぬ地域が。

必ず在るけれど。











想う相手が、
自身に必要な其の地に、
惑う時。





自身の世界を、
捨て去るべきか。

相手の惑いへ、
蓋を加えるのか。

互いの想いを、
諦めるべきなのか。


其の天秤を傾ける要因は、
果たして、
何者なのだろうか。















 「其れじゃ。」
 「姫は此処以外には住めないね。」


 「そうね。」
 「でも此処から北は大丈夫だよ?」



互いが、
寄り添い在る為には。

住まう土地に制約が在ると、
姫は言う。















 「小坊主、熱いんだもん。」

 「あのな。」
 「其れで住む場所迄決めるなよ!」








山背吹く、
此の地の梅雨には。

寄り添う体温は、
確かに、
必要不可欠な物だけれど。
06月01日(水)
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