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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■満足だから捨てられるのでしょうか
人として、
為すべき一つの仕事を。
既に、
為し得て居るから。
晴れ晴れと、
自信に満ちて。
自身を、
刹那に導くのかも知れないけれど。
未だ、
為し得ぬ何かを。
手元で、
温め行く相手に。
其の刹那を、
押し付けて良いのだろうか。
其れとも。
寧ろ相手が、
其の重量を受け止めるべきなのだろうか。
お互いが、
築き行く想いは。
未だ、
歩み始めたばかりなのに。
「もし、そうでも。」
「私は切らないからね。」
姫は、
歩みを辞めると、
俺に言う。
姫は、
肌で感じて居た何かを、
俺に、
隠して居たのだろうか。
其れとも、
怖れが、
口に出す事を妨げて来たのか。
「ここに何かあるかも。」
「念入りに見てたから。」
健康診断を終えた、
姫は。
右胸を押さえながら、
そう呟いた。
俺は、
姫の決断を決して認めない。
魅力を失いたく無いと、
何れ程姫が、
抵抗したとしても。
05月12日(木)
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