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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■想い遣りの無さを競う気ですか
想いの内で、
永く燻り続けた物で在れば。
其れは、
自身に重く覆い被さる暗闇に、
違いないけれど。
逆に言えば。
一朝一夕で改善する想いでは無く、
緊急性など持たないのだ。
徹夜も厭わぬ作業をすると、
宣言の上で、
二人の会話を繰り延べした筈なのに。
敢えて、
話せぬかと問われれば。
慌てて携帯を手に取ると。
自然に、
考えないのだろうか。
其れとも。
会話の要求に応じた俺が、
悪いのか。
姫の言う通りに。
「何故、今、其の話をするの?」
「何が?」
徐々に解けて居た筈の、
氷壁が。
一瞬で凍り付いた事を、
自覚ながら。
「何で今夜なの?」
「どういう事?」
「巫山戯るな。」
自分の事のみで、
世界を形創る姫に。
俺は益々、
感情を高ぶらせた。
俺が、
想い遣りの足りぬ雄で在る事位は、
理解して居るけれど。
姫の振る舞いも。
充分、
思い遣りの無さを露呈して居ないのか?
「産まれて初めて。」
「思いやりが無いと言われたよ。」
俺は姫へ、
一つ暴言を重ねた。
自分の事のみで、
世界を形創ったのは。
俺の方なのに。
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02月08日(火)
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