ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■寒さを半分貰ってくれるのですか
相手を、
深く、
深く、
想い描き。

其の心中を察し、
理解しようと努めれば。


自身の想いは。

限りなく、
相手に近似され得る想いに、
収束し行くだろうから。







相手が、
強く、
強く、
想い描き。

其の心に浮き出る、
何らかの事象に。




其れを、
自分が強く想い描いて居る様に、
錯覚する事も。


或いは。

其の事象に近しい自身の環境に、
注視して、
増幅してしまう事も。




必然なのだろうか。












帰宅後、
再び仕事場へ戻ると、
宣言した俺に。


 「寒いよ?」


心配と、
激励と、
情報提供とを含め。

俺を想い、
姫は一言呟く。















違う。

姫は、
俺の感ずる寒さを指摘したのでは無い。


自身の感ずる寒さを、
殊更強く、
俺に表現したんだ。













姫は盛んに。


 「寒いよ?」

 「姫・・・が?」

 「他に誰がいるのよ♪」


此の後に感じねばならぬ寒さを、
強調し続けるけれど。










きっと、
俺の帰宅を待ち侘びる事無く。

飼い猫と、
温まって居るに違いないのにね。




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References
 Sep.12 2004, 「お帰り代わりの平手打ちですか」
11月15日(月)
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