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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■型枠の中には居ない人ですか
其の言葉は、
極めて自然な順序で。
同時に、
型枠の堅さを、
強く意識させる。
「彼女のこともあるんでしょう?」
其の言葉は、
生理学的に至極尤もで。
同時に、
内堀の高さを、
強烈に意識させる。
「やっぱり早いほうが良いでしょう?」
他人と身内の出来事は、
飽く迄別物で。
嫁や、
子と言う概念は。
外面と、
本音の、
二重の規準で定義されて居るのか。
「年を取ったら。」
「やっぱり怖いでしょう。」
姫とは、
相容れないかも知れぬ事が。
俺の、
母親の頭では。
先頭に位置している。
「期待してるんだから。」
電話越しの利己的圧力を、
決して、
緩める事の無い母親に。
期待とは何だと、
声を荒げそうに成り。
其れが、
自分の弱さで。
姫の、
最も忌み嫌う部分だと、
気付いて。
唇を、
紅い塩味で濡らす。
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References
Dec.28 2003, 「説得出来るでしょうか」
10月25日(月)
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