ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■啀み合って別れたからでしょうか
其の言葉の何方に、
想いを乗せて居たのか。

其の重み付けを、
察知出来なかったから。


飽く迄、
表面上の方向へ、
向かう事で。

事の収拾を図ったけれど。





もしも、
最終的に行き着く先が、
事の、
深部だとしたら。




 「俺は平気だよ。」
 「あんまり気を遣うな。」


そう応えて、
不安を消し去る想いが、
正解だっただろうか。














物語の区切りを告げる、
主題歌が。

画面に、
浮かび上がると同時に。


 「どんなに啀み合って別れてもさ。」


そう言って、
姫は話を切り出した。





其の絆が。

如何に引き裂かれ、
何れ程ささくれ立とうとも。


鎹の存在は。

否応無しに、
元配偶者の存在を、
呼び覚ますから。



 「どんな影でも。」
 「女の影がちらつく人とはね。」
 「結婚したくないんだよ。」



共演者は、
身を引き掛けたのだと。














 「俺に、影在る?」

 「あるじゃん、いっぱい。」



唇を重ねても、
事を誤魔化す為の振る舞いだと想われるに、
間違い無いけれど。

其れでも、
唇を重ねずには居られない。
















確かに何度か。

姫の息子から、
姫の元旦那を連想したけれど。



今更、
其処を問題にしても。

始まらないでしょう?
08月19日(木)
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