ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■必要な時に居ない雄でしょうか
最悪を、
想い浮かべた儘。

如何にしても、
離れなくなっただけかも知れない。



此の後に続く、
夜祭りの予定と、
突然浮かんだ、
所用とを。

天秤に掛けて。


後者に、
不安と言う重りを、
載せ過ぎただけかも知れない。





本当に、
駄目に成るとは。

決して、
想って居なかったとしても。












其れ故に。



俺が最優先にすべき事は。

約束の一時間以内で、
此処に戻って来る事だったから。




 「可愛い後輩に、」
 「届け物でもすれば良いじゃない!」

 「普段通りに、」
 「一時間以上掛ければ良いじゃない!」



喧嘩混じりの其の言葉を、
修正する事より。

誤解混じりの其の認識を、
修復する事より。


所用を終わらせ、
戻って来る事だったから。








直後の電話にも、
直後の電信にも。

反応すらしなかったのだ。




















姫の文を、
数十分後に取り出して。



姫の逆上と。
姫の後悔と。
姫の想いと。

まさかの事態を考えた。












 「出血止まらない!」
 「テーピングすれば止まるよね?」
















部屋へ飛び込んだ、
俺の目に。

飛び込む泪と、
飛び込む紅い模様。




俺は如何して、
肝心な時に傍に居ない?






例え其の因が、
猫の爪だとしても。

安心より、
後悔が先に出る。
07月20日(火)
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