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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■本当に譲れぬ条件でしたか
苛立ちの理由は、
其の姿を自身に置き換えて、
重ねたからだ。
置き換えた親友の想いが、
自身の胸に、
強く木霊したから。
苛立ちを抑えても、
湧き上がるのか。
想いは重なれど。
互いが其の先を望んで居ても。
日々の生活に求め、
自身の職務に求めた条件が、
永久に合致しない時。
想いに蓋をして。
別々の方角へ、
一歩進まねばならない。
其の壁の見極めを、
未だ終える事無く寄り添う、
自身と姫の間に。
もし。
結論など、
元から解って居たのかも知れない。
其れでも区切りを欲し、
一方で、
区切りを拒絶する想いが。
其処に在ったから。
携帯が震えたに違いないのだ。
「私、どうしたら良いでしょう。」
そして其処に、
自分を重ねたくは無いから。
「何時まで彼女の心算?」
其の決定打を言わず、
話を聞き流して。
「彼と話し合うしかないでしょう?」
親友の彼女の、
其の悩みを。
親友に向けて、
只丸投げしたんだ。
自身の愛する、
頼れる男は。
自身の選んだ職を、
奪う男。
自身の職を、
全う出来る相手は。
自身を、
強く引き上げてはくれぬ、
不十分な相手。
其れを今頃理解した所で、
手遅れだと。
本人も、
十二分に察知し、
後悔して居た筈なのに。
「玉砕でした。」
「自業自得です。」
結果を、
知らせてくれた其の彼女に。
何で此処迄、
苛つくのだろう。
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References
Apr.16 2003, 「説教したのは間違いですか」
07月18日(日)
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