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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■選択出来ぬ退路でしょうか
其の想いは。
記憶の欠如が、
創り出した幻影だけれど。
其れ故に。
産み出された想いは、
殆ど正確に、
心の内面を投影する。
現実とは異なる、
作為的な記憶だからこそ。
想いを正確に、
反映しているのだ。
酩酊下で、
姫の記憶が産まれる毎に。
強く、
強く、
胸の内に刻み込まれる、
逃亡路。
「この人は、逃げ道を作る人。」
「そう思った。」
決して、
追い出されたのでは無く。
自らの意思で、
玄関を出たのだと。
姫の想いの内では。
俺は尻尾を巻いて逃げたと。
記憶されて続けて。
強固に刻まれた、
逃亡路。
支え切れずに、
潰れかけた事には。
何ら変わり無いけれど。
産まれた轍に、
足を取られそうになる。
07月09日(金)
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