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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■脱げる相手なのですか
其の言葉で、
一つの線に繋がった。
スカートの儘。
寝床に潜り込んだ、
其の姿の奥が。
何故に。
一糸も身に纏わぬ、
素肌で在ったのか。
「あのね、小坊主・・・。」
「下着知らない?」
起き抜けの、
其の言葉一つで。
眼前の現象が、
認識可能な形へ変貌した。
姫は何処かに、
脱ぎ捨てて居たのだ。
遠来の友人の、
帰途を見送る時には。
既に下着を履かぬ儘で、
現れたのだ。
酩酊下。
記憶など、
殆ど無いであろう状態で。
姫に其れを強いるのは、
酷なのだろうか。
安心か。
例え嫌いだと暴れようと、
傍に控える姿は、
俺に他ならないから。
気を張る必要など無いからか。
其れとも、
相手か。
気が置けぬ友人だから。
例え異性でも、
下着を纏う必要は無いと。
気の緩んだ想いが、
身体が、
そう主張するのか?
「外に脱いで来ちゃったのかな・・・」
目の前の姫は。
只せっかちに、
其の姿で俺を待って居たと。
そう想って、
一晩過ごしたのに。
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References
Jun.20 2004, 「彼女の何を知る雄でしょうか」
06月21日(月)
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