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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■隠さぬ傷痕は想いの代わりですか
胸の谷間の、
少し上に。
度々目に入る、
其の位置に。
紅く染まった、
傷痕。
其の、
胸の爪痕が。
俺の記した、
想いなら。
何れ程の幸福感を、
もたらすのだろうか。
愛しい相手の、
肌に乗って居るのは。
現実には、
俺以外が傷付けた痕。
あからさまに、
胸の大きく開いた服を、
其の身に纏い。
姫は化粧を始めた。
「其の服、着るの初めて?」
「うん、可愛いでしょ?」
俺以外と逢う為に。
準備を万端に整えた、
姫は。
最後に。
出掛けの駄目押しを、
残して行くんだ。
「見えちゃったら。」
「小坊主にやられたって言おうかな♪」
「魅せるな!」
犯人は。
我関せずと、
素知らぬ振りをしながら。
「にゃぁ。」
姫の悪戯に、
舌舐めずりを隠さない。
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References
May.04 2004, 「過ちは素直に認めませんか」
06月06日(日)
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