ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165377hit]

■何の為の化粧ですか
柔らかい、
其の膨らみに、
紅を乗せ。


つい寸前迄の、
猫撫で声を。

意識の外に駆逐すれば。



戦闘態勢の、
完成。







直前迄とは、
明らかに異なる、
其の表情で。

迫り来るんだ。















 「何でティッシュで拭くのよ?」
 「私の事、嫌いになったんでしょ!」


姫は、
苛烈に俺を攻めるけれど。






紅い唇の痕跡を、
此の身に纏った儘で。


しかも其の痕は。

金色や銀色に輝く、
金属片を、
含んで居ると言うのに。



家を出られる筈が、
無いだろう?










ほら。

姫だって。









俺が唇を重ねると。

また姫は、
嫌な顔をする。






















朝御飯は、
納豆しか無いと。

そう言ったのは、
姫だろ?





----------
References
 Feb.01 2004, 「弄ぶ口付けを楽しめませんか」
05月17日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る