ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■全てが誤りの選択肢なのでしょうか
穏やかな日に。

穏やかならぬ文が、
携帯を揺らした。


 「重大な相談があります。」
 「電話したいんですが忙しいですか?」


昔を、
想い孵しながら。

受話器の声を聞き続けた。












離別の手段でも、
離別の代替でも、
無かった。


過去への、
想いの深さが不足して居たとは、
今も想わない。

けれども、
目の前の対象に、
好奇の感情が産まれた事は、
把握して居た。



そして。

困惑と、
混乱は、
間違い無く在った。









 「前彼と別れたから。」
 「小坊主を好きになったんじゃないよ。」

 「前彼と別れるために。」
 「小坊主を好きになったんじゃないよ。」


姫は、
異変の夜を覚えて居ないから。

重複の期間に、
想いの錯乱は存在しないけれど。





 「小坊主は別れる手段として。」
 「私を好きになったフリをしてるの?」


本当に、
貴女が必要無いのか。

其の解答は、
当時は未だ不明で、
今でも不確かで。


其れでも、
姫の瞳に石化させられた事実は。

此の時既に、
姫への感情が肯定で在る故の、
結果論。









何れを選んでも。

想いと行動が、
必ず矛盾して居るんだ。
















遠距離の彼に、
頼れる同僚。

突如降って湧いた、
後輩の苦悩。


 「告白されました。」
 「私も好きな人です。」
 「わからないんです。」
 「遠距離の彼が好きなのか、必要なのか。」

 「そっか・・・。」





肯定か、
拒否か、
同時進行か。

選択肢は、
幾つか在るけれど。



想いが、
定まらぬ今は。

全部正解で、
全部不正解なんだよ。





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References
 Feb.17 2004, 「何故撥ね返せなかったのでしょうか」
 Jun.25 2002, 「支える資格がありますか」
 Jun.20 2002, 「償うふりが出来ますか」
05月16日(日)
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