ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165384hit]

■二人では何処へも行けないのでしょうか
初めて共に訪れた地で、
初めての二人旅で、
犯した一つの過失が。



不信感を、
深く植え付け。

夢に迄出現して。


時を経て、
丹念に、
丹念に、
強い記憶として、
固化されて行ったから。




どんなに些細な事でも。

どれ程、
関連の薄弱な事象でも。


其の記憶を、
呼び覚まし得る振る舞いは。

鋭く、
想いを切り刻むんだ。







其れだけで、
離別の十分条件では無いのか?








性格の、
ほんの一部分が嫌い。

許せない。


そんな対象と、
一生寄り添う事が可能だろうか。





俺以外とならば。

姫は何処でも、
安心して行けるのならば。


離別の選択が、
姫にとって幸福だろう。










 「俺以外の方が良いなら。」
 「選んでよね。」

 「其の考えはずるくない?」
 「私に委ねるわけ?」




そう問われても。


俺は、
離す気が無いのだから。

俺は何時か、
記憶を包んでやろうと想って、
居るのだから。






失格なら、
早く烙印を押して欲しい。





----------
References
 Mar.30 2004, 「何処が好きと言えますか」
04月13日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る