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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■未だ鍔鳴りが聞こえるでしょうか
僅かな切れ端から。

違和感を捕らえ、
大まかな像を捕らえられる事を。


幸福と想い、
不幸だとも想う。







適当で無ければ、
其の声など聞ける筈は無いけれど。

適当に発信した電話で無ければ、
発信すら出来ない自身を、
理解して居るけれど。




 「どうした?」
 「寝てたの?」

 「うん。」
 「ちょっと風邪ひいたみたい。」




其の適当な時が、
相応しい機会で無い事を。

電話の相手は、
気軽に話す体調では無い事を。


少し残念に想った。











相変わらず、
自分から切断出来ぬ通話。

相変わらず、
またねの言葉の後に発動される、
口付けの音。


 「小坊主ぅ。」


相変わらず、
思わず口を付いて出る、
俺への甘え。








貴女も、
俺も、
未だ何も変化出来て居ない。



同じ苦しみで悩む日々が、
きっと戻って来る事を。

本能的に
理解出来て居る筈なのに。












戻ろうの一言さえ在れば。







もしかしたら、
元の鞘に収まるのかも知れないな。





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References
 Jan.26 2004, 「窺って居た好機なのでしょうか」
 Jan.30 2004, 「整理の付かぬ記憶でしょうかか」
02月11日(水)
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