ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
[165407hit]

■自分の得手を武器にしませんか
刻を切り獲る作業には、
二通りの途が在ると言う。

何れかは得手に属し、
方や不得手に属すると言う。


其の二つの内、
得手を武器として山を登り。

其の術に極みを覚えた時、
得手を捨て、
不得手のみで刻を切り獲る。



其処からが、
全ての始まりだと言う。







構図、
露光、
対象、
動き。

切り獲る画を想い描き、
経験と勘を駆使して、
其処に自身の存在を近付けて。


頭で撮る写真。
理詰めで撮る写真。




環境、
手癖、
情動、
雰囲気。

想いの儘、
流れる儘、
自身の存在が近付いて。


心で撮る写真。
勝手に撮らされる写真。










 「頭で撮れば良いんだ。」
 「理詰めで撮れば良いんだ。」

 「技術が追い付いて来た時に。」
 「全部捨てて心で写真を撮ってみる。」



先輩の言葉は。

自身の得手を使わぬ愚を、
知らしめる言葉なのだ。













心で創る想いが、
存在するのならば。

頭で創る想いも、
存在し得る。







未だ未だ未熟な、
成長途上の自身なのだから。

得手に蓋をする必要は、
何処にも無いのか。
02月08日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る