ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■深層を隠す為の手段なのでしょうか
極限迄。

唇を近付け、
魅惑的な音を奏でる。


鼻歌混じりの歌を、
如何にも御機嫌麗しき様と言った具合に、
囀り、
踊り、
弾む。




じっと息を潜め、
其れを覗き見る存在が。

直ぐ近くに在る事など、
露程も知らずに。











事が露見し、
其の事実を認識すると。


 「未だ切れてないの?!」

 「それ、切る前にしてよ。」

 「だって、恥ずかしいもん・・・」


何時も貴女は大仰に驚いて。

恥ずかしいと言う一言を残し、
そして口を噤むんだ。












決して自分から、
電話を切れぬ貴女。


其の貴女が、
俺が受話器を切った直後に魅せる姿が。

篦棒に楽し気で、
篦棒に明るいのは。









寂しさの裏返しなのだろうか。

俺の声が終わった事を、
認めたく無いからだろうか。
11月08日(土)
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