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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■痕跡に負けぬ力が届きますか
少し揺らいだ想いの狭間に、
漂う香り。
何らかの切っ掛けで、
既に連絡すらも取り合わぬ相手の近況へ、
針が向く。
今。
現在。
自身の傍で自身を包む存在に、
何度も何度も、
身を委ねようとして。
「何度も思ったの。」
「結婚しようって。」
「必要としてくれる事が嬉しかったの。」
束縛から解き離れる事を、
望んでいても。
本気の想いを、
互いの想いに投げ付け、
互いの意志に叩き付けて。
其の結果、
想いの岩が砕けようと。
其処に残した痕跡は、
真に値する物だからなのか。
「違う人への気持ちがある。」
「その事の方が大事なの。」
アイツの抜け殻は、
香りの先は。
未だ俺と言う亡霊を追い続けて居ると、
書き記す。
もう何もしてあげられないけれど。
こんな時、
只『幸あれ』と願えば。
痕跡に負けぬ力を、
何時かアイツに届けてやれるのだろうか。
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References
Apr.19 2003, 「本当は何が詰まった文ですか」
11月04日(火)
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