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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■期待を封じて過ごさせていますか
催促混じりだとしても、
打診程度の言葉は貴女に通じない。
貴女は既に其の日を想い、
当日の出来事へ旅立ってしまうから。
「何時頃からなの?」
「来週雑誌が出るのよね♪」
「どこに行こうかなぁ♪」
早めに欲しい情報である事を、
貴女に伝えなければ。
一歩一歩歩みを進めて、
初めて実現する事だと通じないから。
噛み合わぬ想いを感じつつ、
再度言葉を付け加える。
其れも事細かに。
「予約取らなきゃ行けないんだから。」
「早く情報が欲しいの。」
「そっか・・・」
二人で紅葉を見に行こうと、
想い続けて。
今年こそは実現しようと、
二人で想い続けて。
少しずつ先が、
見え始めて来たけれど。
強いて来た犠牲が、
貴女の奥底に大きな傷跡を残して居る事。
「もし都合が付かず来られなくなっても。」
「前みたいに泣いて困らせる様な事しないから。」
貴女から届いた最後の文字で、
其の事実を告げられた。
09月21日(日)
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