ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■毎日毎晩触れられますか
色や形や音達は、
多種多様な流れに乗って少し寄り道をしてから、
想いの核へ届けられるけれど。
其の匂いは、
直接中枢へ飛び込んで来るから。
視覚や聴覚は、
情報の選別を経由してから、
感情の核へと届けられるけれど。
嗅覚からの情報は、
短絡的に事を起こすと言うから。
貴女の香が側に居るだけで、
鮮明に記憶が蘇って来る事など。
生理学的に正確で、
疑問の余地さえ残らないのかも知れないけれど。
人類が獲得した複雑な処理能力と、
動物に固有の本能的な反応と。
何れが勝っているのかと、
貴女へ問えば。
「小坊主って太陽の匂いがするよね?」
「何だって?」
「洗濯物干して部屋に取り込んだ後の匂い。」
「部屋に取り込むと太陽の匂いとはちょっと違うの。」
「・・・」
其の奇特な感性を、
どの様にして手に入れたか。
より複雑な命題を突き付けられそうで、
全てを投げた。
貴女は洗濯の度に。
何度も何度も、
同じ匂いを想い出して居るのか。
何度も何度も、
俺の匂いに触れて居るのか。
俺は最近、
貴女の香に触れていないから。
記憶が薄れそうだよ。
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References
Jun.11 2003, 「早く我が家に来られませんか」
Dec.25 2001, 「俺の匂いは残っていますか」
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Acknowledgement
I was impressed by this diary.
Thank you very much for your collaboration, あげは.
I am glad MAME-chan came back!
How are your naughty guy?
08月22日(金)
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