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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■与えてはならぬ期待でしたか
期待していた未来が、
実現しないと判る瞬間と。
確定していた事実が、
実現しないと判る瞬間と。
失望の度合は、
何方が高いのだろうか。
確定し得ぬ未来は決して見せる事無く、
焦燥を与え続ける行為と。
僅かな可能性の中へ利かそうとした無理に、
弾かれ落胆させる行為と。
貴女の心は、
何方を是と見做すのだろうか。
「来月も駄目だ。逢えない。」
貴女の中では、
既に確定していた筈の事実を。
けれども俺の中では、
未だ希望的観測で在った事実を。
正確に打ち消した時。
予測と寸分違わぬ声で、
貴女は泣き出した。
至極当然の精神状態。
何故に打ち消したか。
其の事情が何処に在るのか迄、
貴女の考えが及ぶ余裕など決して無いだろう。
期待は。
可能性が有ったとしても、
確約出来ない期待は。
持たせるべきでは無かったのかな。
08月07日(木)
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