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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■信頼を失う時でしょうか
会話に違和感を感じ続けながら、
貴女の中に一欠片も無いであろう想いを、
如何にして浮上させれば良いのか。
何度も試行錯誤した。
例えどんなに努力しようとも、
貴女を満足し得る言葉など、
何処にも存在しないと理解しているのに。
事実を伝えた時。
「やっぱり無理だ。」
そう貴女に伝えた時。
噛み合わぬ会話に、
噛み合わぬ想いに、
先に気付いたのは。
話を振った俺の方だった。
貴女の脳裏に浮かんだ無理の対象と、
俺の脳裏に在った無理の対象は、
似て非なる物。
貴女はただ、
貴女の友人や俺の友人との会食の機会が消えただけで、
俺が貴女の目の前に現れる可能性が消えた事など、
眼中には無いのだ。
「忙しいけれど。」
「何とかするから。」
其の言葉を、
俺の言葉を、
盲目的に信じているから。
貴女の無邪気な笑顔が、
瞬時に曇って行く姿を打ち消せず。
そして同時に。
想いを実現し続ける事で築いて来た信頼感を、
失う瞬間を自覚して。
「違うんだ。」
「行くのも無理なんだ。」
この言葉を搾り出すのに、
震えが止まってくれないんだ。
08月01日(金)
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