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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■出来ていますか
遙か遠くに、
貴女が住む地よりも更に遠くに、
在る人。

其の名前を知りつつ、
未だ一度も、
其の顔を見知らぬ儘の人。


見えぬ相手だからこそ、
自分の想像が相手の人物像に直結する故か。

友と呼ぶには希薄過ぎる関係だけれど、
文字だけの交換は、
不思議と弾む。









他愛も無い恋愛相談。

自身の経験と知識を、
画面を通して、
ただ相手に伝えて行くだけの行為。


俺の言葉一つ一つを、
受け止め、
噛み砕き、
悩みや迷いを整理する作業の中で、
其の言葉は産まれたのか。


 「私より良い恋愛してそう・・・」


彼女の言葉に答えを出せず、
俺は誤魔化し、
曖昧な返事を返した。












良い恋愛?
良い恋愛って何?


 「良い恋愛だったよ。」


例えば相手にこう伝える機会が、
存在したら?



良い恋愛の行き着く先は、
破局か、
恋愛感情の消滅か、
何れか一方だ。

必ず終焉を迎える行為に、
身体を委ねるのが、
良い事なのか。



其の理不尽な原理に怒りを覚えながら、
あの時俺は、
彼女に答えを返せなかった。



















あれから丁度、
一年と言う歳月を経ても。

何を以て良しと定義するのか、
未だに答えを見出せない。




俺は良い恋愛をしているのかな。

この恋愛は、
終焉に向かっているのかな。
06月24日(火)
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