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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■繋ぎの種が必要ですか
何時までも手元に残る、
土産と称する餌。
互いの距離を縮めるべく、
時が用意した、
機会を提供し得る品。
其の時は互いに、
手渡しの機会を望んだのかも知れないけれど。
流れ。
空気の流れ。
水の流れ。
熱の流れ。
貨幣の流れ。
物の流れ。
人の流れ。
血液の流れ。
気の流れ。
そして。
唯一位置の移動を伴わず、
秘める影響力は計り知れない、
時の流れ。
「会う?」
「週末は忙しいのだ。」
「土曜は誕生日だしね。」
「お茶くらいの時間は?」
「彼氏と一緒で良いんだったら。」
「こらこら。」
時間が解決したあの子の惑い。
時間が未解決にした、
あの子に手渡す筈の土産。
賞味期限と言う、
人を急かす足跡が迫って来た。
「土産どうすんだよ。」
「送って♪」
唯一の解決策で、
事を収めれば良いだろうに。
住処を、
住所を、
送って来た直後に。
「彼女と喧嘩したらいつでもおいで♪」
惑いの種は、
ちゃんと蒔いてから去るんだね。
06月23日(月)
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