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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■階段を上っていますか
一段上だろうか。
それとももう少しだけ、
上の段を駈けているのだろうか。
一段下だろうか。
それとももう少しだけ、
下の段を歩んでいるのだろうか。
もしかしたら、
遙か前を進んでいるのかも知れない。
お互い手と手を取り合って。
共に手と手を繋いで。
自分の信ずる人と共に、
階段を一歩一歩、
歩んで行くのだとすれば。
横に並ぶ人は、
今何処に居るのだろう。
手を離さずに居れば。
手を引き合い、
手を押し合い、
手を握り合い、
徐々に徐々に、
階段を進んで行ける。
ふと想う。
本当だろうか。
俺と貴女との間の距離は、
徐々に徐々に縮まっているけれども。
果たして俺達は、
階段を上っているのだろうか。
思わず俺は、
貴女に吐き捨てた。
「お互い成長出来てる?」
「プラスになってんのかな?」
今想えば、
失礼な言い草だ。
同じ事を繰り返す度に。
俺と貴女の間に、
同じ様な出来事で亀裂が入る時に。
俺は貴女を引き降ろしていないか、
疑問に想う。
俺は貴女の成長因子と成り得る存在なのか、
疑問に想う。
06月09日(月)
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