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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■少し塩辛いでしょうか
父親だろうか。


彼の前に久々に現れた、
年相応の男に。

小さな彼は父親を重ねて、
甘えているのだろうか。




友達だろうか。


貴女の一人の友人として
俺を迎えているのだろうか。

それとも自分の友として、
俺を歓迎しているのだろうか。




恋人だろうか。


母親が好意を持つ男に対して、
決して母が嫌われぬ様に。

自身で出来る精一杯の心遣いを贈ろうと、
必死なのだろうか。
















貴女の声が、
心なしか弾んで聞こえる。


 「小さな彼が作ったんだよ!」


小さな彼の心遣い。

きっと涙を隠し味に、
小さな彼の想いが詰まった一品。






どれが正解でも良いんだ。
答えが一つで無くても良いんだ。

想いの解釈など後回しで、
先ずはこの想いを、
正面から受け止める事が必要なんだ。




















目覚めの食卓には、
少しだけ不恰好な卵焼き。

お皿の上で、
丸く丸く自己主張していた。



今はこの幸福感を、
良く良く味わって食べよう。
06月02日(月)
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