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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■俺は代理の品なのだろうか
何時までも、
歯を磨き続ける。
何時までも、
着替えに手間取る。
鈍重な、
緩慢な、
少しも進まぬ就寝の準備。
理由を察しようと、
少しでも理解しようと。
思考回路を働かせ、
集中をする。
川の字の中央に誰が来るか。
そんな事まで
毎朝毎晩話し合ったと。
小さな彼と貴女とで、
毎日懸命に話し合ったと。
貴女から聞かされていたから。
「一緒に寝るか?」
俺の出した解答は、
小さな彼の満面の笑みを呼び出す事に、
成功した。
けれども。
「髭ジョリジョリだ!」
「くすぐったい!」
隣に寝た俺の姿に。
小さな彼は、
喜びを表してくれたのだろうか。
「お父さんに。」
「髭ジョリジョリの刑されたんだ!」
隣に寝た俺の姿に。
小さな彼は、
父親を重ねて見ただけなのだろうか。
06月01日(日)
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