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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■腹を括り終わったか
決戦と称すれば、
刺々しさが強過ぎる。
だが対面と称してしまえば。
生々しさと、
潜んだ厳しさが、
陰に隠れて霞んでしまう。
平然として、
困難と向き合わねばならないのだ。
当然の様に、
柔らかく振舞わなければならないのだ。
決して内なる緊張を見せずに。
俺と貴女と二人で、
打てる手は打ち終わった。
肥料を撒いて、
土地を耕して、
後は種を蒔き、
出芽を待つだけじゃないか。
残るはただ、
俺が腹を括るのみなんだ。
ただ一言、
あの人は言った。
不安を見透かしたかの様に、
あの人は言った。
「器の大きさが問われるわね。」
人当たりの良い、
あの人自慢の美声は。
凛として厳しく、
相も変わらず的確な援護射撃だ。
05月30日(金)
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