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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■無理強いしていますか
貴女との繋がりを、
自ら遮断する時が在る。
俺は貴女に、
音信不通を強要する時が在る。
例え貴女が、
俺にとって別格の存在であっても。
例えどんなに、
お互いの絆が堅く太い物であっても。
嫉妬。
疑念。
不安。
次から次へと浮かんでは肥大する要素が、
幾らでも想い付くだろうに。
一時的であれ、
貴女より優先するべき人が、
目の前に居る事が在る。
決して想いの対象としてで無くとも、
貴女より優先するべき事柄が、
存在し得る。
携帯の振動を無視し、
携帯の音源を遮断し、
貴女からの文に触れる事も無く、
貴女への想いを送る事も無く、
一日が過ぎた時。
想いの閾値を超えた激情を、
貴女は何度も、
俺に叩き付けて来たというのに。
「一呼吸置いてみたの。」
「ぐっと我慢をして一晩寝てみたの。」
何故。
どうして。
還らぬ想いに、
還らぬ反応に、
怒りと寂しさと不安と疑念と様々に湧き上がる想いを抱え、
そして貴女は飲み込んだ。
畏敬の念を覚える程、
素直に、
そして単純に。
貴女の明快な行動と、
俺の発する言葉を決して逃さず記憶する能力には、
何時もながら舌を巻く。
俺は「忙しい」と言う一言で、
貴女に無理を強要し、
俺への信頼を強要したのだ。
精一杯の我慢には足りないかも知れないけれど、
俺なりのお返しを贈ろう。
「えらいね。」
「ヨチヨチ。」
素直に。
単純に。
そして精一杯の褒め言葉。
04月07日(月)
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