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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■同じ贈り物が欲しいですか
どんなに拘るまいと想い願っても、
囚われの心に締められた縄を、
決して解けない時が在る。
どんな言葉で飾っても、
生理的欲求は「独占」の二文字を求め、
生物的本能は「優位」の二文字を得ようとする。
「贈り物がね・・・」
また一つ、
貴女の心に過去の敵が巣食った。
確かに同じ行動は、
単純に物事を比較し易い。
自分に対する今の想いが、
過去に対する想いの強度より強い事を、
同じ物差しで比較出来るから。
唯一の条件として、
行動に込める中身を犠牲にすれば。
過去と同じ行動が、
当時と同じ想いや重さや強さや意図を含む行為である保証は、
何処にも存在しない。
緩々と伸縮する二人の距離、
刻々と変化する二人の情況、
そして何より、
想う相手の違い。
一生には二度として、
全く同じ時が無いのだから。
例え同じ行動であっても、
込める想いが異なるとすれば、
其れは異なる行為。
例え同じ行動であっても、
意図が伴わなければ、
全く意味を持たない行為と変化する。
決して無には成り得ない過去と闘うよりも、
現在の考え得る選択肢の中から、
最高最上最良の解答を選択する事。
其れが俺にとって、
確固たる行為であり愛情表現と呼べる物なのだ。
だから貴女に対して、
俺は同じ行動など見せやしない。
同じ位の想い、
いやそれ以上の想いを込めた行為で、
貴女に表現をするんだ。
貴女が上なんだと、
貴女に届くまで。
04月05日(土)
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